オシレーターを組み合わせて電子音を作る
MASSIVE
便利な3つのオシレーター
豊富なエンベロープとモジュレーション
MACRO CONTROLで初心者でも簡単音色変更
音質
操作スピード
マニアック度
音色の加工のし易さ
オールインワンシンセを手に入れるで紹介したNATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13に含まれるシンセの内容物の紹介をしていきたいと思います。今回はソフトシンセのMASSIVEの解説になります。
それでは詳しい内容に入っていきましょう。
出会いとイメージ
当時メインで使っていたシンセサイザーはNord Lead 2だった為
僕がMASSIVEを初めて見た時、オシレーターの数、フィルターの数に驚きました。
MASSIVEってシンセ1台で3台分の音出るじゃん!
オシレーターは、機械的な信号音を発信する基盤でシンセの出発点です。
フィルターは、信号にニュアンスを負荷する回路です。
尚且つエンベロープやLFOなどモジュレーションの数が豊富で、複雑な設定が可能になっています。
エンベロープやLFOは、時間軸の変化を追加する基盤で、他の基盤に接続して使用します。
またパッチタイプのモジュラーシンセと違い、簡単なクリック操作でつなげることが可能な為、複雑な回路を制作出来るREAKTOR 6よりも手軽に使用できる便利なシンセだと思っています。
特徴
MASSIVEはベースとリード音色に特化したシンセサイザーです。
スクリレックスを代表とするワブルベースやレザー系シンセリードで人気です。
シンセサイザーの基本的な使い方をマスターしていない方が、このユーザインターフェイスを見るとちょっと難しそうと言う印象があると思いますが、安心してください。
MASSIVEにはMACRO CONTROLという簡単に音色を調整できる8つのつまみが存在しています。
初めのうちはこの画面でプリセットを選択した後、1〜8のつまみを使って音色を自分の想像している形に変化させていく方が使い方としては楽だと思います。
慣れてきたら、Synthモードに戻して色々なパラメーターの値を変更したり、複雑に入り組んだ設定を行うこともできるので気に入った音色ができたら保存しておくことをお勧めします。
音色は大切なヒラメキなので、1つずつ大切にとっておくと良いと思います。
他の楽曲を制作する時にも、パッと使用できます!
オシレーター選択の数が多く大変便利です。
またウェーブテーブルと言われる複雑な波形を直接オシレーターに使用できるので、3つのオシレーターと表現するのが失礼に思うほどの幅広さがあります。
ウェーブテーブルは少し難しい技術なので、また後日説明したいと思いますが、複雑なシンセ回路で作成した音色を録音した波形が、オシレーター1つの中に録音されているような物です。
その波形を使用して時間的な変化も、加えることが可能になります。
回路が音色に対してどんな影響を与えているか、青いボタンを押すことによってすぐ確認が可能です。
初心者の方でも、機能の確認が出来ます。
- シンセサイザーの音作りの基本は、エフェクター関係を全てオフにした状態から始める。
- 1つのオシレーター、1つのフィルター、1つのアンプを使用して基本音色をまず作り、そこからどんな要素を足したいのかを考える。
- エンベロープ回路を接続してみる。
- モジュレーションを追加して、音色を揺らしてみる。
- ノイズを追加してみる。
- エフェクターを追加してみる。
方法は無数にありますので、徐々に深みのあるサウンドに微調整していきます。
始めから複雑な回路を使用して音作りを始めると、楽曲に合わせた最後の一歩を近づけるときに何を操作したら良いのかがわからなくなることがあるので、一から音色を作る時はスモールスタートを心がけましょう。
少し注意しなければいけない点は、プリセットが激しい音色が多い為、楽曲に入れたときに印象の占有率が高くなることです。
音色の揺れをすくなくするか、空間系のエフェクターで少し奥まらせるかをして使用しましょう。
単発の音色としてどんなにカッコよくても、楽曲に馴染むかが重要です。
僕も初めは、ダンス系の音源かと思っていました!
でも空間系のエフェクターとの相性がとても素晴らしいです。
僕の使用用途
僕はウェーブテーブルを使用する際は、Waldorf / Blofeld Desktopを使う為、このシンセを立ち上げる時は、FM音源でもアナログシンセでも無いような、未来的なリード音色やリフフレーズを入れるときに使うことが多いです。
後はエンベロープに、ちょっと変わった波形を入れられるのでビンテージサウンドのような表現にも使用しています。
機械的な故障風サウンドをとても良い味で表現してくれます。
とてもシネマティックです。
また演奏する前に楽器をチューニングをしようでも解説しましたが、音色を作る際に必ずチューナーを接続しながら作ることをお勧めします。
かなり激しい音色を作ることが可能なシンセなので、特に注意が必要です。
揺れの大きい音色を作った場合は特に注意が必要です!
試奏動画
少しMASSIVEを使用している動画をアップいたしました。
雰囲気の確認に是非ご視聴ください。
設定を間違えて音声がモノラルになってしまいました。
すいません(。・人・`。))
まとめ
MASSIVEはワブルベースなどの激しい音色に注目されてしまった印象がありますが、ウェーブテーブルを使用した音色作りで大変活躍できるシンセサイザーだと思っています。
MONARKなどの、ムーグタイプのシンセサイザーで慣れた後に使用する次のステップとしては最適な選択と僕は考えます。
今回はMASSIVE(NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13に含まれるシンセ達)という内容で解説させていただきました。
今後もこのシンセパックに詰められている素晴らしいシンセを記事にしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
裏スタ
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