NATIVE INSTRUMENTSがKOMPLETE 14シリーズを発表

ソフトシンセとプラグインのバンドル、KOMPLETEシリーズの新しいバージョンが発表されました。

DAW初心者の方に一番初めにお勧めする拡張プラグインのセットだと思っています。

今回のアップデートでは、他社の人気のあるプラグインも内包されているのでさらに魅力が高まっていると思います。

中でも注目のアップデートはプレイバックサンプラーの王様、KONTAKTが6から7に更新です。

4つのハンドルに分かれているので使用用途に合わせて選択するといいと思いますが、一番上のKOMPLETE 14 COLLECTOR’S EDITIONはプロの方でも必要ない位の巨大なライブラリになっているので僕はほとんどの場合お勧めする事はありません。

まだAppleシリコン関係で対応が遅れているようですので、もう少し正式対応にはお時間がかかりそうです。

以前にKOMPLETEシリーズのまとめ記事を作っているのでそちらも合わせて確認してみてください。

KONTAKT 7

現在の音楽制作で、サンプラーを使用していない楽曲を探す方が難しいくらい、登場の多いシンセサイザーの1つだと思っています。

ソフトウェアサンプラーでは、現在一番有名なソフトではないでしょうか？

僕はヴァージョン1のころから使用していて、プレイバックサンプラーとして大変お世話になってきています。

まだKONTAKT 7情報は多くHPにはのっておりませんが、ブラウザ機能のアップデートは大変興味深いです。

オーダーされた音色に素早くたどり着くスピードは、アレンジの作業をする際に大変重要になってきます。

OZONE 10 STANDARD

iZotopeの人気ダイナミクスコントロールプラグインになります。

色々なプラグインが入ったマルチエフェクターで、大変処理が重たいプラグインです。

こちらの記事で少し解説しました。

Advancedという方は、プラグインの機能を一つだけ取り出して使用することが可能ですが、STANDARDは全てセットで使用することになります。

PCのパワーが少ない方は、あまりたくさん刺せないプラグインだと思っておいてください。

PLUGIN ALLIANCE TOOLS

PLUGIN ALLIANCEも最近WAVESよりも大変人気のあるメーカーです。

Pro Tools HDXのDSPでも駆動することによって、WAVESから一気にエンジニアが移行していきました。

UNIVERSAL AUDIOのUADでも駆動するプラグインを同時にリリースしていたり、世の中のプラグインをほとんど開発しているのかなと思うほど、色々なメーカーとのコラボレーションを感じます。

KOMPLETEのイコライザーやコンプレッサーは余り人気のないイメージがあるので、強力な味方になってくれると思っています。

SESSION BASSIST / SESSION GUITARIST

ベースやギターを演奏出来ないキーボーディストの強い味方です。

音源を使用した打込みではどうしてもサンプリングされた音源には到達出来ない部分がありますが、このような音源の進化はデモ制作などでも大変役に立ちます。

ベース音源としては、Spectrasonics / Trilianが一番好きなので余り興味はありませんがギター音源はまだ良いものを探している最中なので気になるところです。

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各バンドルの比較

問題は各バンドルの比較でどれを購入すれば良いかですが、初心者の方はKOMPLETE 14 STANDARDで、スタリングスアレンジの作業もしたい方はKOMPLETE 14 ULTIMATEという選択になると思います。

2つのバンドルを比較すると主要のシンセサイザーは余り変わらず、サンプルライブラリーの数で大きく違いがあります。

奏法に変化をつけるようなストリングスを打込みで制作したい方はKOMPLETE 14 ULTIMATEを選択してください。

	KOMPLETE 14 SELECT	KOMPLETE 14 STANDARD	KOMPLETE 14 ULTIMATE	KOMPLETE 14 COLLECTOR’S EDITION
収録される音源とエフェクトの数	19	87	140	148
サンプルライブラリー (圧縮時)	50GB以上	350GB以上	1060GB以上	1.5TB以上
プラットフォーム	KONTAKT 7 PLAYER REAKTOR 6 PLAYER KOMPLETE KONTROL Software	KONTAKT 7 REAKTOR 6 KOMPLETE KONTROL Software	KONTAKT 7 REAKTOR 6 KOMPLETE KONTROL Software	KONTAKT 7 REAKTOR 6 KOMPLETE KONTROL Software
シンセサイザー	MASSIVE  MONARK   REAKTOR PRISM  RETRO MACHINES MK2	BX_OBERHAUSEN  BLOCKS PRIME FM8  FORM  KONTOUR  MASSIVE  MASSIVE X  MONARK  PLAYBOX  REAKTOR PRISM  REAKTOR SPARK  RETRO MACHINES MK2  ROUNDS  SUPER 8  TRK-01	BX_OBERHAUSEN  BLOCKS PRIME FM8  FORM  KONTOUR  MASSIVE  MASSIVE X  MONARK  PLAYBOX  RAZOR  REAKTOR PRISM  REAKTOR SPARK  RETRO MACHINES MK2  ROUNDS  SKANNER XT  SUPER 8  TRK-01	BX_OBERHAUSEN  BLOCKS PRIME FM8  FORM  KNIFONIUM  KONTOUR  MASSIVE  MASSIVE X  MONARK  PLAYBOX  RAZOR  REAKTOR PRISM  REAKTOR SPARK  RETRO MACHINES MK2  ROUNDS  SKANNER XT  SUPER 8  TRK-01
クリエイティブサンプラー		BATTERY 4  POLYPLEX	BATTERY 4  FLESH  POLYPLEX	BATTERY 4  FLESH  POLYPLEX

まとめ

僕は発売日にアップデートをする予定で、何か音源を制作する時に必ず使用するソフトシンセ、プラグインパックになります。

初心者の方はKOMPLETE 14 STANDARDで、スタリングスアレンジの作業もしたい方はKOMPLETE 14 ULTIMATEという選択になると思います。

バンドルの中心的シンセのサンプラー、KONTAKT 7のアップグレードで作業効率がどのくらい上がるかがとても気になるところです。

初心者にオススメするソフトシンセは、NATIVE INSTRUMENTSと僕の中で決まっているのですがプラグインではどのメーカーもそれぞれ良い部分があり悩ましいところではありました。

今回KOMPLETE 14 STANDARDにOZONE 10 STANDARDが加わったことで、改めて初心者の方にオススメがし易いバンドルになってきたと思っています。

このようなバンドルパックは他のメーカーと合わせて購入する時に機能のかぶりが多くなってきます。

エフェクターの種類によって人気のメーカーが変わってきますので、慎重にプラグインパックは購入していって欲しいです。