KONTAKT 6(NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13に含まれるシンセ達)

ソフトシンセ

このサンプラーを立ち上げて該当の音がないことがほぼない

NATIVE INSTRUMENTS / KONTAKT 6

ソフトソフトサンプラーの王様

楽曲制作で生楽器の追加はもう悩まない

1つの音源を音階ごとに並べる作業に最適

8

音質

8

操作スピード

5

マニアック度

9

過去のヴァージョンとの互換性


オールインワンシンセを手に入れるで紹介したNATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13に含まれるシンセの内容物の紹介をしていきたいと思います。今回はサンプラーのKONTAKT 6の解説になります。



出会いとイメージ

KONTAKT 2から使用をしはじめました。

当時は、リアルな音像に本当にびっくりしていたと思います。

GigaSamplerなどが主流で、サンプラーを使用するには、PC一台を専用のマシーンにするような時代だったので、プラグインでサンプラーが立ち上がった時は感動でした。

僕がサンプラーで1番重要視している点は、自分が出したいと思った音にどれだけ素早くたどりつけるかです。

NATIVE INSTRUMENTSのシンセサイザー達についている、ブラウザー機能がとても優れているとBATTERY 4(NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13に含まれるシンセ達)の記事でも書きましたが、KONTAKT 6も同様に優れたブラウザーを持ったサンプラーです。

歴史も古く、現在たくさんのサードパーティーライブラリが発売されているため拡張性も抜群です。

他の会社が開発している音源で、シンセに見える音源でもKONTAKT PLAYERいうシステムを使用している会社が数多く存在しているため、KONTAKT 6の中に統合して、すぐに使い始めることができます。

音色を作るという部分に時間を使えるようになり、そういう意味でも僕はサンプラーの王様と思っています。

特徴

僕がKONTAKT 6を1番初めに立ち上げるときの多くは、生楽器を追加するときになります。

ストリングス、トランペットなど優秀な音源がたくさん収録されています。

BATTERY 4との違いは、主に音階を奏でる時に使用するという点です。

1つのサンプルをドラック&ドロップするだけで、簡単に鍵盤に音を割り当ててくれます。(いくつかのゾーンに分けてサンプルを配置することも可能なのでよく使う機能です。)

エディット画面も充実しているため出来ないことを探す方が難しい。

Akai Professional, L.P.のサンプラーから移行した人の中にはサンプルの再生箇所指定などで違和感を持つ人がいますが、以前に使用してない人であれば違和感はないと思います。

ハードサンプラーを使用してしまった方たちは今後も使用していくのだと思いますが、スライダーを失ったMPCにどんな意味があるのか疑問が残ります。

皆さんMPC4000の後にどのサンプラーに移行するのか、密かに僕は注目しています。

話が少しそれました。KONTAKT 6の話を続けます。

KOMPLETE 13の中でもKONTAKT 6はKOMPLETE KONTROL Sシリーズ・キーボードをセットで使用することをお勧めしています。

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パソコンの画面の中だけでは、全てを同時に表示しきれないストリングスの奏法の切り替え、ギターのスライド奏法、演奏パターンの変更など、色々な機能が視覚的にわかりやすくコントロールできるようになります。

ストリングス音源などでさらに細部までコントロールが可能なVIENNA製品が様々発売されていますが、ストリングスのみで楽曲を制作するような場合ではない限り、僕はKONTAKT 6をお勧めしています。

KONTAKT 6でストリングスの音源を打ち込みする場合大体3日から4日位

VIENNA製品で打ち込みをする場合はさらに膨大な時間をかけていく必要があります。

大体の目安として考えて貰えればと思います。

KONTAKT 6を購入した後に要望があったのは、ソロのパートを強化したいというような内容が多かったです。

そんな時はSPITFIRE SOLO STRINGSを追加する程度で問題ないかと思います。

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ソロパートに特化したスタリングス音源で、KONTAKT 6の中に読み込んで使用できます。

僕の使用用途

KOMPLETE 13の他のシンセと同様に楽器の種類、使用する音源の指定などが可能になっています。

様々な音源を統合した検索が可能になっていて、ダブルクリックで音源を選択すると右側に音源が配置されます。

チューニングもマスター部分で変更することもできますし、各音源のチューニングを個別に変更することもできます。

このピアノをチューニング441の設定にする場合

マスターでは441を直接入力します。

各音源部分で修正する場合は0.04の値を入力すると441になります。


KONTAKT 6は1つ立ち上げると、その中にいくつもの音源を同時に入れて使用することが可能です。

その際はMIDIチャンネルとアウトプットをそれぞれ別のチャンネルに変更して使用します。

ただし、フリーズトラックなどの機能が充実してきた、現在ではあまりその機能を使用する事はなくなってきたとは思います。

ドラムの音源では、アウトをいくつか追加して使用することがありますが、アウトプットの追加もとても簡単なのでそこまで困ることもないかと思います。

先程のピアノの音源ではキーボードの部分が全て青色の印が付いていましたが、ドラム音源をアサインするとこのようにカラフルな鍵盤になっています。

KOMPLETE KONTROL Sシリーズ・キーボードを使用すると、鍵盤の上部のLEDがこの色と同じ色に変更になり操作性が向上するような仕組みです。

KONTAKT 6にはボタンを押すだけで、ギターを演奏してくれるような音源も存在しています。

ルート音を指定するだけで決められたコードを演奏していくモードや、実際にコードは自分で指定した後に奏法を別のボタンで選択していくモードなど様々あり、こちらも奏法とコードの選択の部分が色分けされて表示されています。

アコースティックギター、ディストーションギターそれぞれ音源があるので、キーボーディストの方であれば自分で弾くよりもKONTAKT 6で鳴らしたほうが良い、なんて話を良く聞きます。

実際にミックスをおこなっていて、このような音源で鳴らしたアコースティックギターは良く見かけます。

現在配信されている音源にも多く含まれていると思います。

またアレンジ中のコード変更やフレーズの変更などは、たくさん発生します。

デモ制作する途中の工程はこのようなソフトを使用してイメージを歌い手さんに掴んでもらうような使い方もアレンジャーさんの中では利用されている方法の1つです。

1番から2番に貼り付けその一部を少しだけストロークを変更など、効率的に作業を進めることが可能です。

パーカッションなどの音源も充実しています。

ループ素材も簡単に作り出すことができるので、タンバリン、シェイカー、カウベル、ハンドクラップなどの
本当に何でも入っている音源だといつも思います。

ストリングス音源では様々な奏法を選択しながら、打ち込みをしていくことによってベロシティや音の長さだけに頼らない方法で表現をすることができます。

各奏法のつながりは、ソフトが自動でおこなってくれるので、慣れてくると左手で奏法を演奏しながら、右手でメロディーを入力することも可能です。

このような音源が発売される以前は、MIDIの打ち込み方を工夫して、どうにかリアルに音源を鳴らすような作業を頑張ってきました。

現在はそれぞれの奏法をつなぎ合わせることの工夫が重要になってきていると思います。

鍵盤の青い部分の範囲が狭くなっています。現在バイオリンの音を選択していますが、バイオリンで演奏出来る帯域が設定されているので、生のバイオリンに差し替えをおこなう時の事故も少なくなると思います。

録音当日に、スタジオミュージシャンの方が譜面を見た後に

すいません、バイオリンでは出せない音符があります!

なんてことにならないようにしましょう。

特殊な使用用途

僕は見たことも無いような特殊な楽器でさえも音源として収録されています。

楽曲のアレンジ作業をしていると、〇〇風の音を入れて欲しいなどという相談をよく聞きます。

そんな時にこのような音源を開いてみると問題が解決することもよくあります。

和楽器や民族楽器、楽曲に違った味を追加してくれます。

まとめ

その他、一般的なサンプラーのように様々な音源が収録されている為。

冒頭でお話ししたようなこの音源を使って探している音源が見つからなかった、という結果が今までほぼなかったという印象です。

もし、KONTAKT 6が好みであればKOMPLETE 13ではなくKOMPLETE 13 ULTIMATEも選択肢に入ってくると思います。

さらに音色の幅が広がり、作業効率がさらに向上していきます。


EMOTIVE STRINGS:DAMAGE、EVOLVE MUTATIONS 2、RISE & HITなどの、ループ系やワンショット系の音源が現在の日本の音楽にはかなり多用されており、リスナーの気分を上昇させる大きな役割をになっています。

このサンプラーに作れない音とは何かを考えると、偶然が発生させる音を楽しむWaldorf / Blofeld Desktopや電機的な信号を重ね合わせたABSYNTH 5などが思い浮かびますが、KONTAKT 6はそれ以外がほぼ全て入っているといっても間違いではないかと思います。

その為、複合的なシンセが一括で導入できるKOMPLETE 13を僕はお勧めしています。

今回はKONTAKT 6(NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13に含まれるシンセ達)という内容で解説させていただきました。

今後もこのシンセパックに詰められている素晴らしいシンセを記事にしていきたいと思います。

裏スタ
裏スタ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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