実際のMixを始める前に大切な事を書きたいと思います。Mix師、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニア、PAエンジニアなど音を仕事にしている人が作業を始める前に行う事があります。
スタジオに入ったら行う事
スタジオに入った時に、今日の体調や機械の不具合などを確認するために必ずリファレンス音源を使用して音楽を聴きます。
今日は高音がいつもと違って聞こえる、スピーカーの左だけ、スイーターの調子がおかしいなどいつもの聞こえ方と違ければすぐに発見できます。
どんなリファレンス音源を使用するか
僕が1番多くリファレンス音源に使用するのはKaty RoseのGlowです。
全体の音像感、音が発音されて消えていく時間軸の感じ、ボーカルの質感、Mix大変素晴らしいです。
ではどのような音源を選択すべきかですが、自分が頻繁に聴いている音楽の中でなるべく低音から高音まで幅広く再生されていて、たくさんの楽器が収録されている曲が良いとは思います。
僕は比較的ロックの楽曲をミックスすることが多いので、ドラムベースギターボーカルが中心になった音源を使用していて、自分がいつもMixする楽曲と同じようなジャンルを選択しています。
これからMixする曲のボーカルの帯域によって、リフファレンス音源を選択していくのも良いと思いますが、自分の体調や、機械の不具合などを確認する目的が1番大きいのでいつも違う曲というのはやめておきましょう。
毎回同じ曲を使用することで、そのスタジオの特性や小さな変化に気がつくようになれると思います。
リファレンス音源は万能ではない
僕は、一度作業を始めた後はリファレンス音源をもう聴くことはほとんどありません。
リファレンス音源はマスタリング済みの音源です。
現在作業をしている音源とは違い、音圧の高い完成済みの音源なので作業中のセッションから流れてくる音とは比べる事ができません。
マスタリング済み音源と比較して作業を進めていくと過度にコンプレッションしてしまったり、派手な音にしすぎてしまってマスタリング の時に後悔なんて事が良くおこります。
僕はMasteringはMasteringサービスにお任せ(Masteringプラグインは購入しない。)で記載したようにマスタリング 領域は、専門の方にお任せする主義なのでこのような方法をとっています。
今回はMixの前に行う大切な行動について解説しました。
次回は、各楽器の関係性を考えるについて記載していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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