本日appleが新しいデスクトップコンピューターを発表いたしました。
Mac miniを少し縦に長くしたような筐体の中に、最新のApple M1 Ultraチップを搭載することが可能になっています。
コア数などの傾向を見ていますと、より映像作業への恩恵を受けられるマシンであることは容易に判断できます。
大きめの4Kディスプレイで、内部完結方に少しだけオススメできる筐体ではあります。
DAWのフリーズトラックを多用されているような1トラックずつじっくり作業を進めていくような方には完全にオーバースペックなマシンになっております。
新しいMacが発売される度に言っていますが、Logic Pro以外のDAWを使用されている方は注意が必要です。
DAWや、オーディオインターフェイスを開発している各社がApple M1 Ultraチップへのアナウンスをこの後出してきますので、ご自身の環境が新しいCPUに対応してから購入を検討してください。
それでは詳しい内容に入っていきましょう!
仕様を確認
Mac Studio | Mac Studio | |
チップ | Apple M1 Maxチップ | Apple M1 Ultraチップ |
コア数 | 8つの高性能コアと2つの高効率コアを搭載した10コアCPU | 16の高性能コアと4つの高効率コアを搭載した20コアCPU |
GPU | 24コアGPU | 48コアGPU |
CPU&GPUアップグレード | 10コアCPU、32コアGPU、16コアNeural Engine搭載M1 Max | 20コアCPU、64コアGPU、32コアNeural Engine搭載M1 Ultra |
メモリ | 32GBユニファイドメモリ(64GBに変更可能) | 64GBユニファイドメモリ(128GBに変更可能) |
ストレージ | 512GB(最大8TBのストレージ) | 1TB(最大8TBのストレージ) |
接続と拡張性 | Thunderbolt 4(最大40Gb/s) DisplayPort USB 4(最大40Gb/s) USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) USB-Aポート(最大5Gb/s)x 2 HDMIポート 10Gb Ethernet 3.5mmヘッドフォンジャック | Thunderbolt 4(最大40Gb/s) DisplayPort USB 4(最大40Gb/s) USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) USB-Aポート(最大5Gb/s)x 2 HDMIポート 10Gb Ethernet 3.5mmヘッドフォンジャック |
接続と拡張性(前面) | USB-Cポート(最大10Gb/s)x 2 SDXCカードスロット(UHS-II) | Thunderbolt 4ポート (最大40Gb/s)x 2 SDXCカードスロット(UHS-II) |
重量 | 2.7kg | 3.6kg |
Mac miniですとどうしても周辺機器接続の為にUSBハブの購入を考えないといけませんでしたが、今回のMac Studioであればシンプルな作業環境を実現できそうです。
作業スペースは綺麗にしておきたいですね!
Mac miniに関する記事はこちらをご確認ください。
どんな方にオススメか
Mix師の方で、48トラックをこえるような大規模セッションを頻繁に作業される方以外にはオススメ出来ない高スペックマシンだと思います。
プラグインをたくさん立ち上げたまま作業することが可能だと思います。
しかし音楽系の作業は、映像系と違ってCPUの数を増やすようなグレードアップはあまり恩恵を受けません。
通常のM1チップでもプラグインは稼働できますので、ゆっくり作業をされる方であれば必要のないスペックです。
32bit96kHzのような高品質なハイレゾ音源を使用した、ライブ収録データをミックスするような方であれば導入は検討しても良いと思います。
またMac miniを使用してきて、周辺機器の接続でポートの数不足に悩んでいた方は、Apple M1 Maxチップの方のスペックを選択すると良いと思います。
前面のポートの仕様がそれぞれ違いますので注意が必要です。
最新OSをまだ使用したくない方は注意が必要
各種ソフトウェアはappleのOSアップデートに常に悩まされています。
OSが変更になる度に、ドライバーなどを更新していく必要があり新しい環境でテストをしユーザーにアナウンスします。
僕もまだ最新のOSは使用していないような状況です。
最新の商品には古いOSが通常インストールができないので、諦めてバグの多い環境で作業を続けるしかありません。
正常に動かない機能なども多々あるので、仕事ではしばらく使用は出来ないと思います。
まとめ
appleが新しいデスクトップコンピューター、Mac Studioを発表しました。
宅録用として考えると、このスペックをフル活用出来るような方はあまり居ないと思います。
今までMac miniを使用されていた方で周辺機器の接続でポート数の少なさに悩まれていた方にはオススメ出来ると思います。
レコーディングスタジオへの持ち運びの利便性などを考えますと今回はMacBook Proに軍配が上がると思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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