アナログ領域での適正レベル&音質調整(実践編)

Mixの概念

今回は実際にメーターを使用して僕が届いたデータをどのようにして処理をしていくかを、解説していきたいと思います。



VUメーターの設定

メーターを使用する前に、メーターの設定をしていきます。

VUメーターは0VUに針がふれた時にどのくらいの信号の値にするか自分で調節して使用します。僕はオーディオインターフェイスもVUも-16dBを使用しています。

どの基準に合わせるかは、使用している機材の組み合わせで色々ありますので所有している機材の説明書を詳しく確認する必要があります。

NTI Minirator MR-PRO


このような測定器を使用して設定します。モニター回線や、VUなどは正しく設定しないとLRでレベルの違う環境でミックスすることになりますので測定器を使用して回線一系統ごとに設定をおこないます。

DAWのメーターはピークメーターに変更します。

これで2種類のメーターを使用出来るようになりました。

僕はNEVE1073などを使用して、大まかな音作りを行っています。

今回はMix用とRec用オーディオインターフェイスを分けて考えるで紹介した。

Universal Audio Apollo Twin X や Apollo x4などのUnison機能を使用した。

UAD Neve 1073 Preamp & EQ Plug-In Collectionでの音作りをしてみたいと思います。

まず、オーディオインターフェイスのアウトからインプットへケーブルを繋いでください。一度アナログの状態にして再度ヘッドアンプへ接続します。

UnisonにNeve 1073アサインします。



ドラムの太鼓関係(バスドラム、スネア、タムなど)や、アタックのある楽器の場合

NEVEのヘッドアンプを使用してドラムの太鼓関係や、アタックのある楽器の角をとることが出来ます。コンプレッサーなどで音を均一化した状態とは少し違った印象になりますので是非試してみて欲しいです。

この状態から始めます。素材を再生してゲインのつまみを0VU付近を針がふれる感じに設定します。

イコライザー関係は、音に対して思うことがあれば試していきます。

仮にこの値で0VU付近に合わせられたとします。(音色が気に入れば、更に一段階大きくしてもOKです。より角がとれたような音色になります。)

その時にピークメーターを確認し、がつくようであれば右側のフェーダーを下げていきます。

色々なヘッドアンプがUnisonから発売されていますが、メーカーによって違った歪みが楽しめて奥が深いです。

打楽器の波形が、一定の範囲に収まるように収録されます。

これをおこなうことによって、小さい箱、WAVの中に打楽器のようにレンジの広い楽器を収めることができます。



ドラムの金物関係やアタックのない楽器

素材を再生してゲインのつまみを0VU付近を針がふれる感じに設定します。0VU付近を目指して設定し、ピークメーターを確認してがついたら下げていきます。更に一段階大きくする方法はこれらの楽器ではおすすめできません。

ボーカル

ボーカルにはUAD Manley VOXBOX Channel Stripを使用することが多いです。このチャンネルストリップはGAINが音色の切替の機能なので初めは50からスタートします。コンプ、イコライザー、ディエッサー、XFMRをバイパスにした状態で始め0VU付近に合わせ、その後にその他機能を使用します。ピークがになるようであればアウトプットを下げます。

今回はラインレベルでの使用を前提にしていますが、マイクインプットを使用した通常のマイク録音の際でも同じ方法が可能です。(マイクインプットの時の方が、影響は大きくなるのでよりわかりやすいと思います。)



まとめ

このような作業を続けていくうちに、お気に入りのヘッドアンプとマイク、楽器の組合せが見つかってくると思います。Unisonを使用していると安価なプラグインでも十分その恩恵をうけることが出来ます。この作業の中でまず大まかな音作りを行い、その後にデジタルが得意としている細かな調整を行なっていきます。

今回は実際に素材の下処理の進め方を解説しました。いつものミックスと少し違った質感を感じれたでしょうか?

次回はスピーカーのツイーターはボーカルの物について解説したいと思います。

裏スタ
裏スタ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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