Mix用とRec用オーディオインターフェイスを分けて考える

機材紹介

今回はオーディオインターフェイスについて書きたいと思います。毎月様々なインターフェイスが販売されています。価格も仕様も様々で、選択はかなり困難だと思います。使用用途に合わせて解説していきたいと思います。



Mix用

録音が終わった後のデータを受け取りMix作業のみされている方は、出力部分の信頼性のみに注目すれば問題ないのでRME Babyface Pro FSをお勧めします。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

RME/Babyface Pro FS オーディオインターフェイス
価格:120000円(税込、送料別) (2020/9/27時点)


機器の設置位置でも書いた、Mixを終えて、いつも音楽を聴く環境で聞いてみて、思った通りに表現出来ていないと感じる場合。実際にスピーカーから出力されている音と、作業を終えて出力されるWAVの聞こえかたに差がある事もあると思います。

自分の中の基準を持っている方であれば、リファレンスCD(朝作業場に入った時に、初めに聞く音源、その日の体調や機器の異常を察知する為に聞きます。)をいつも持ち歩いていると思います。この部屋はこんな感じに低音が聞こえるのだなとか、この機器はバスドラのスピードはこのくらいになるのかなど察知することが出来ますが基準がない場合は至難の業です。自分の中の基準を作る意味では、コスト面も含めて素晴らしい商品だと思います。

手元でヴォリュームコントロールが出来るのと、デジタル・リアルタイム・ミキサー TotalMix FXの利便性は自宅スタジオに最適と考えます。ADATも付いているので購入後の拡張性も問題ありません。(DrRec以外)

小規模Rec用

RME Babyface Pro FSで商業スタジオ並みの録音をしようとすると、HAやCOMPなどで60万前後の商品を追加しないと録音環境アップグレードにならない為、コストがかかり過ぎてしまいます。

そこで、Mix用とRec用のオーディオインターフェイスを分けるという考えに至りました。

Universal Audio Apollo Twin X or Apollo x4です。(同時に立てたいMicの本数で選択してください。)



トークバックのついていないモデルは今回録音用なのでお勧めしていません。

モニターセクションはRMEには勝てないですが、録音に関してUnison機能は本当に素晴らしいです。メンテのいらないオールド機材を所有出来るメリットはコスト的にも素晴らしいです。

実際にNEVE1073を使用してブラインドテストをしてみましたが、メンテのされていない実機を使うくらいなら僕はUnisonを使用します。特にManley VOXBOX channel stripがVoRecにお気に入りです。

ギターやベースなどを演奏する方であれば、Unison機能でアンプを動かしレイテンシー小さい値で演奏が出来ます。LUNAというDAWも開発していて、今後が楽しみです。モニターセクションがXシリーズで以前より少し良くなったので今後に期待しています。

バンドRec用

Universal Audio Apollo x8p 2台


大掛かりなミキサー卓を入れないプライベートスタジオでは、ほぼこちらを勧めています。

Unison機能が16ch分使用できて、自分の録音セットを保存しておけて、3Uのラックに電源アダプターを含めて収納可能です。リハーサルスタジオに持って行ってドラム録音などをする際、セッティングはマイクとケーブルを接続したら、プリセットを読み出してマイキングに集中できます。LUNAを使用してNEVEの卓で、アナログテープに録音なんて事が3Uで可能になるなんて、便利な時代です。録音では現在最強のツールだと思います。上記でも言いましたが、モニターセクションだけが問題です。ADAT経由で、DAしてモニターや外部クロックを使用はありますが、僕はあまり好きではありませんでした。MixとRecを分けて考えるがベストな選択だと思います。

音質の向上=Avid Pro Toolsという神話が以前はあったと思います。総合判断していくとプライベートスタジオでの導入という意味では、僕は今回のようなインターフェイスをお勧めしています。AAXが以前のTDMのようにたくさんの会社から優れたプラグインが発売される事を期待しますが、一度外部DSPに移行してしまった会社は皆さん別々のDSPの道を進んでいるように見えています。Ultimateヴァージョンのソフトウェアのみ販売が現状の状況を表していると思っています。



今回はMix用とRec用オーディオインターフェイスを分けて考える編でした。

次回はオールインワンシンセを手に入れるについて書きたいと思います。

裏スタ

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