appleのニュースが舞い込んできました。
歌い手さんや、CPUパワーを必要としていないアレンジャーさんには嬉しいニュースだったと思います。
appleは常に人間の身の回りにある事象をシンプルにリメイクしていくような考えを持っているような気がしています。
もう少し流行りのゲームがapple製品でも出来たら良いのにと思いますが、シェア的な部分で難しいことなのかもしれませんね。
話を戻しまして、MacBook AirをDAW用として考えていきます。
このMacBook Airの発売によって13インチMacBook Proを購入するメリットが無くなってしまったと思っています。
appleのノートPCのデメリットである重量も少し軽くなっていて、大変良いことだと思います。
それでは詳しい内容に入っていきましょう!
仕様を確認
MacBook Air(M2、2022) | MacBook Air(M2、2022) | |
チップ | Apple M2 チップ | Apple M2 チップ |
コア数 | 4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU | 4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU |
GPU | 8コアGPU | 10コアGPU |
GPUアップグレード | 8コアCPUと10コアGPU搭載M2を選択可能 | |
メモリ | 8GBユニファイドメモリ(24GBに変更可能) | 8GBユニファイドメモリ(24GBに変更可能) |
ストレージ | 256GB(最大2TBのストレージ) | 512GB(最大2TBのストレージ) |
電源アダプタ | 30W USB-C電源アダプタ、デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ、67W USB-C電源アダプタから選択(10コアGPUを搭載したM2チップと512GB以上のSSDストレージを選択した場合、デュアルUSB‑Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ、または67W USB‑C電源アダプタが無料のアップグレードとして付属します。) | デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ、67W USB-C電源アダプタから選択 |
接続と拡張性 | MagSafe 3充電ポート 3.5mmヘッドフォンジャック 2つのThunderbolt / USB 4ポートで以下に対応: 充電 DisplayPort Thunderbolt 3(最大40Gb/s) USB 4(最大40Gb/s) USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) | MagSafe 3充電ポート 3.5mmヘッドフォンジャック 2つのThunderbolt / USB 4ポートで以下に対応: 充電 DisplayPort Thunderbolt 3(最大40Gb/s) USB 4(最大40Gb/s) USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) |
キーボードとトラックパッド | バックライトMagic Keyboard: 12個のファンクションキー(フルハイト)、4つの矢印キー(逆T字型配列)を含むJIS配列準拠キーボード(カスタマイズ構成オプションで米国仕様のUSキーボードを選択可能) Touch ID 環境光センサー カーソルを正確にコントロールできる、圧力感知機能を搭載した感圧タッチトラックパッド(強めのクリック、加速操作、感圧スケッチ、Multi-Touchジェスチャーが利用可能) | バックライトMagic Keyboard: 12個のファンクションキー(フルハイト)、4つの矢印キー(逆T字型配列)を含むJIS配列準拠キーボード(カスタマイズ構成オプションで米国仕様のUSキーボードを選択可能) Touch ID 環境光センサー カーソルを正確にコントロールできる、圧力感知機能を搭載した感圧タッチトラックパッド(強めのクリック、加速操作、感圧スケッチ、Multi-Touchジェスチャーが利用可能) |
オーディオ | 4スピーカーサウンドシステム ワイドなステレオサウンド 内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽またはビデオ再生時は空間オーディオに対応 AirPods(第3世代)、AirPods Pro、AirPods Max使用時の空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング 指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャック | 4スピーカーサウンドシステム ワイドなステレオサウンド 内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽またはビデオ再生時は空間オーディオに対応 AirPods(第3世代)、AirPods Pro、AirPods Max使用時の空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング 指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャック |
重量 | 1.24kg | 1.24kg |
ビデオのパワー選択
DAW用でGPUの性能がどのくらい必要になるかということですが、4Kディスプレイやトラック数の多い作業をされる方は10コアGPUで良いかと思います。
プラグインやソフトシンセの画面も最近は、大きな解像度で作業をする前提で、開発されているような流れを感じます。
トラックのメーターにVUメーターが使用され始めてから、DAWソフトでもパワーのあるGPUが必要になってきています。
ご自身の作業解像度を、再度検証していただければと思います。
メモリ、ストレージ選択
使用したいDAWや、ソフトシンセ、プラグインの推奨環境の部分を確認して選択していただければと思います。
僕は一般的に、メモリ16GB、ストレージ1TB以上をオススメします。
バランスが重要なので、一部分だけを大きくしてもメリットはあまり感じません。
最近のapple商品は入れ替わりが激しくなっているので、フルスペックの製品を購入するよりも、そこそこの商品を頻繁に買い替える方が、下取りなども可能なのでコストパフォーマンスは高いと思っています。
電源アダプタ
購入する仕様によって色々な電源アダプタを選択できるようになっています。
急速充電が好きな方、2台のデバイスを同時に充電したい方、コンパクトな電源を好む方などご自身の好みで選択してください。
自宅では急速充電、外出先にはコンパクトタイプという選択も良いかもしれません。
僕が普段使っている電源アダプタはこちらになります。
コンパクトで気に入っています。
接続と拡張性
2つのThunderbolt / USB 4ポートとMagSafe 3充電ポートがあるので、拡張性で困ることはまずないと思います。
Thunderbolt / USB 4に対応したハブが少し種類が少ないと思いますので、Thunderbolt 3やUSB 3.1 Gen 2規格のハブを使用するでも良いかと思います。
Thunderbolt / USB 4を拡張しても、DAW製品ではまだ接続する製品があまりないと思います。
充電をMagSafe 3充電ポートに任せられるのでハブにPDタイプを選択する必要がなくなりました。
ハブの選択の幅が増えて大変良いことだと思います。
appleは充電ポートを無くしたことを失敗と正確に捉えて修正したことは大変評価しています。
Thunderbolt / USB 4のドッキングステーションだとこの辺りが選択されると思いますが大変高価な商品になっています。
キーボードとトラックパッド
僕は充電ポートの廃止と同じくらい、Touch Barは失敗だったと思っています。
ソフトによって切り替わるコントロールバーの機能はあっても良いのですが、故障が多すぎました。
初期ロットの商品を使用しているのもありますが、良く点滅したままになったりしています。
今回はTouch IDのみがついてるキーボートなので安心して皆さんにオススメできます。
DAW用として考える場合、Touch Barがもしトラックパットの右か左に何本かついているのであればこれば話が変わってきます。
KORGのカオスパッドや、フェーダーを指でコントロールするようなコントロール端末になるので、存在の意味が変わってくるかもしれません。
現在は設置位置が横になっているので、映像業界やデザイン業界でしか活躍できていない印象があります。
オーディオ
密かに注目している部分は、内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽またはビデオ再生時は空間オーディオに対応という部分です。
空間オーディオ系の技術は、映画やゲームなどで先行して色々な規格が開発されています。
頭の上を飛行機が通り抜けたり、ゾンビが下から這い上がってくるような音声を実際に頭の上や自分の下にスピーカーを設置しなくても聞くことができる不思議な技術です。
ゲームなどをしている方は、日常的に体感していると思いますがFPSゲームなどでで足音が敵の位置から聞こえるのはこのような技術です。
今回、僕が注目しているのはMacBook Airのスピーカーがこの空間オーディオに対応したという部分です。(複数のスピーカーを部屋に設置する必要がない)
このPC一つで、空間オーディオに対応した映画を楽しむことが出来て立体的な音声を体感できます。
色々な規格の中でも、SONYの360 Reality Audioが一番進化した技術だと思っていますが、今回のMacBook Airの発売によってまたしても基本プラットフォームをappleやドルビーに奪われてしまう未来が想像できます。
PS5と一緒に空間オーディオの技術を進めて欲しいとは思いますが、appleの日常に食い込む製品開発の考え方に追いつけていない印象があります。
日本が作り出す製品はマニアックだからこそ素晴らしいということでしょうか。
生活に密着して、誰でも自然と受け入れられるデザインを生み出すappleの方向性はいつも感心する部分です。
ドローンや車などにもいずれ、参入してくるのかなと思っています。
皆さんが日常的に空間オーディオを楽しむ日が徐々に迫ってきていると思います。
どんな方にオススメするPCか
歌い手さんや、使用しているトラック数が少ないアレンジャーさんにオススメしたい商品です。
重量も軽く、拡張性も問題ないのでしばらくの間はこのMacBook Airで作業をすることが可能だと思います。
CPUに不満を抱えた際も、外部のDSPやフリーズトラックなどがありますのでゆっくり作業をすすめることに抵抗がない方であれば十分使っていけると思います。
96kHzのセッションを多用する方や、大規模なセッションを常に作業しているMix師やエンジニアの方にはオススメできない商品だと思います。
このMacBook Airで満足いかない方などは、Mac StudioやMac miniなどが選択肢に入ってくると思います。
僕はデスクトップタイプでは現在Mac miniをオススメしています。
発売される際には最新OSになると予想されるので注意が必要です。
最新OSが搭載されて発売される場合は注意が必要です。
購入後しばらくは、不具合が想定されますので仕事ではまず使用できないと思っておくと良いと思います。
常に最新のシステムで作業をしたい場合は、DAWはapple純正のLogic Pro Xにすると良いと思います。
まとめ
今回は新しいMacBook Airについて解説いたしました。
Mシリーズのチップも2になり、少しづつ性能が向上してきているように感じます。
処理の効率化に集中して開発を進めているような印象がありますので、インテルとはまた違った未来を想像しているようにも思います。
2つのThunderbolt / USB 4ポートとMagSafe 3充電ポートがあるので、拡張性は問題ありません。
重量も軽くなっているので、これから13インチMacBook Proを購入するメリットが無くなってしまったと思っています。
appleは常に進化を続ける面白い会社ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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