Roland社の有名シンセから派生した楽曲の低音を支えるシンセサイザー
NATIVE INSTRUMENTS / TRK-01
内部シーケンスを使用してフレーズをパターン化することも可能
KickとBassモジュールを分離して使用することも可能
手軽にテクノ風の低音を楽しめる
音質
操作スピード
マニアック度
音色の加工のし易さ
オールインワンシンセを手に入れるで紹介したNATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13に含まれるシンセの内容物の紹介をしていきたいと思います。今回はソフトシンセのTRK-01の解説になります。
楽曲をどの部分から作成し始めるかは人それぞれいろいろな方法があると思います。
その中でも低音から積み上げていく方法があると思いますが、低音の出し方を間違えてしまうと最終的な楽曲のレンジに大きな影響を与えるので慎重に設定する必要があります。
今回ご紹介するTRK-01は、その低音部分を安定して出力していくことができるシンセだと思っています。
それでは詳しい内容に入っていきましょう!
シーケンスモードでの操作画面
左側にキック、右側にベースの操作画面が配置されます。
キック側は 2種類の音源をミックスできます。
ベース側はシンプルなオシレーターセレクターと一般的なフィルターなどが配置されています。
低音楽器を同時に操作可能な点がスピード面では素晴らしいです。
上部のチューニングボタンを押すと、キーの設定などが行えるので素早く楽曲にリンクした状態にもっていけると思います。
タイミングボタンを押すと、スイングや人間味を与えることが可能です。
簡易的には便利な機能だとは思いますが、スネアやハイハットを追加していくことを考えるとこの部分での調整はあまり使用用途がないかなと思います。
キックのシーケンス機能です。
こちらの鍵盤部分のボタンを押せば、シーケンスモードが解除になってMIDI信号での発音が可能になります。
スピーカーのマークを押せばキックの音声がミュートになります。
キックを打ちたい場所のボリュームを設定する形です。
ベースの方も同じような画面ですが、ピッチやホールドなどの機能があります。
こちらも鍵盤マークを押すことによってMIDIの発音をうけることが可能です。
マスターセクションでは簡易的なエフェクターとベースコントロールなどがあります。
シーケンスモードの操作感の確認動画
シーケンスモードを操作してみました。
流れるようなイメージで低音部分のパターンを作成していけると思います。
Kickモードの操作画面
キックのみ立ち上げた状態です。
シーケンスなどは取り除かれ、キック音源として使用可能です。
DAWの中でMIDIで打込みをおこなう方であれば、こちらのモードの方が便利かと思います。
操作方法はシーケンスモードと変わりはないかと思います。
Bassモードの操作画面
ベースモードも同様に立ち上げることが可能です。
シンプルですが、安定した低音を発音することが可能だと思います。
Reaktor 6の中で稼働するソフトシンセ
TRK-01はReaktor 6のなかで駆動します。
立ち上げたら、Play.を選択します。
左のブラウザーをPlayer画面にして、TRK-1選択して下段のTRK-01.ensを選択すれば立ち上がります。
NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13に含まれるシンセの多くはReaktorの中で駆動するシンセが多いので注意が必要です。
まとめ
TRK-01はRoland社の有名シンセからキックやベースサウンドをデザインする部分を取り出してきたソフトシンセだと思います。
Roland社の実機を使用する場合は、その後の加工が必要ですがこのソフトシンセはすぐに使用できるような音質に加工されていると思います。
シーケンスモードで使用しても良いですし、キック、ベースを単体で立ち上げて使用することも可能です。
楽曲の低音を安定的に決めることで、制作のスピードをあげることが可能になるソフトシンセだと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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