今回はDAWについて書いていきたいと思います。
無料の物から有料の物まで、たくさんのDAWが存在していると思います。
同じような機能が揃っていますが、それぞれ少しだけ他とは違う小さな利点があると思っています。
実際の専門職の人はこのソフトを必ず使っているなどもあります。
僕がご紹介するポイントは、その人がどのような職種なのかを中心にお勧めしています。
- Apple Logic Pro X(コストパフォーマンス最高、PC関係の知識に悩まされたくない歌い手さん、アーティストさん向け)
- STEINBERG Cubase Pro 10.5(自己完結型で細かい波形編集に興味がないMix師、MIDI FXを多用した音色作りが好きなアレンジャー)
- PRESONUS Studio One 5 Professional(デモ制作からCD制作工場納品データまで、全ての作業を自分で行いたいプロデューサー向け)
- MOTU Digital Performer 10(ライブでシーケンスと一緒に演奏を考えているマニュピレーター向け)
- ABLETON Live 11 Suite(PCでリアルタイム演奏をしたいDJ、作曲の仕方にフレーズパターンを多用するアレンジャー向け)
- AVID Pro Tools(チームの連携を重視する、オーディオ編集エンジニア向け)
- Universal Audio LUNA(スタジオ録音が多めのエンジニア向け)
- まとめ
Apple Logic Pro X(コストパフォーマンス最高、PC関係の知識に悩まされたくない歌い手さん、アーティストさん向け)
現在Appleコンピューターを使用していて、GarageBandを使用しているのであれば金銭、時間コスト的にこのDAWに勝てるソフトはありません。
Appleの傘下に入ってからユーザーインターフェイスも大きく変わっていきました。
僕がDAWを初めて購入した時には手が出せなかったソフトでした。
OSとのマッチングは素晴らしいので、PCが苦手な方はこのソフトをお進めします。
Macが古くなったら新しいMacを購入してApp Storeからダウンロードしてインストール完了です。
もう何年も更新料を取られていません。
ドングルもありません。
USBのポートが一つ塞がないという意味は大変大きいです。
現場に持っていく荷物が減り、ドングル忘れもありません。
付属のシンセ、サンプルプレイヤーは何度も雑誌で特集を組まれているほどでした。
STEINBERG Cubase Pro 10.5(自己完結型で細かい波形編集に興味がないMix師、MIDI FXを多用した音色作りが好きなアレンジャー)
僕が初めに使い出したDAWです。
VSTを使用して様々なフリーエフェクターやシンセを使用出来ます。
僕は今回紹介する中で一番このソフトの内部ミキサーの音が好きです。
波形編集の機能や、外部とのやり取りがなければCubaseでMixしたいと思っています。
今でもCubaseを使用する時はMIDIデータの編集(ランダマイズ機能など)と、ステップフィルターを使用する時です。
この二つの機能は、中々代用できる物が登場しないです。
2年に一回くらいのペースでヴァージョンが上がっていくので、実質更新料があるソフトと思った方が良いです。
価格は高めのソフトだとは思います。
PRESONUS Studio One 5 Professional(デモ制作からCD制作工場納品データまで、全ての作業を自分で行いたいプロデューサー向け)
Cubaseから開発者が派生して始めたソフトです。
なので僕はインターフェイス、違和感なく操作できました。
このソフトの利点は、CD製造に必要な工場納品データDDPが作成出来る事だと思っています。
僕はマスタリング時にこちらのソフトを使用しています。
各楽曲のマスターファイルもリンク出来る為、マスタリング中にふと、思った手直しは元のソングデータで修正、プロジェクトデータへの転送は簡単な操作のみです。
このマスタリング機能と音質の良さを理由に、ProToolsから移行したエンジニアがいたくらいです。
DDPの重要性が今後変わってくると思いますので、CD制作を考えている方以外にはお勧めしていません。
MOTU Digital Performer 10(ライブでシーケンスと一緒に演奏を考えているマニュピレーター向け)
このソフトはたくさんの楽曲をライブのセットリスト順に並べられる機能、チャンク機能が素晴らしいです。
ほぼ99%ライブでシーケンスを再生している職業の方はこちらのソフトを使用しています。
その他のソフトだと各楽曲のデータをライブ2時間分並べる必要があります。
ライブでシーケンスと一緒に演奏を考える場合はこのソフトが一番良いと思います。
MIDIの編集も勿論問題ありません。
ABLETON Live 11 Suite(PCでリアルタイム演奏をしたいDJ、作曲の仕方にフレーズパターンを多用するアレンジャー向け)
リアルタイム演奏が出来るサンプラーDAWという位置付けだと思います。
作曲でたくさんのフレーズを足し引きするような作曲法をしている方も便利なソフトです。
サンプラーとDAWの良い部分を合体させています。
テンポなども自由に変化させられる為、こちらのソフトでライブのシーケンスを出している方もいます。
生演奏と追従してくるシーケンスは一度体感すると病みつきになると思います。
今までハードサンプラーを中心に作業してきた方にはこちらをお勧めします。
AVID Pro Tools(チームの連携を重視する、オーディオ編集エンジニア向け)
こちらは永久版です。
製品を購入した後毎年更新料を支払う仕組みです。
更新料の支払いを止めると止めた時のヴァーションでソフトの更新が終わり、そのヴァージョンを永久に使用出来るようになります。
こちらはサブスクリプション1年版です。
支払いを止めるとソフトが使用出来なくなります。
まずこのソフトを使っていて、連携面で困ることはありません。
どの商業スタジオに行ってもデータをコピーして直ぐに作業を開始出来ます。
オーディオ編集の使い易さは、一番だと思います。最近ではMIDI編集の機能も少しづつ良くなってきてはいます。
HDXが発売されてからは、内部ミキサーの音もそこまで違和感はなくなってきました。
職業でエンジニアをする場合は持っていないと大変仕事しにくいと思います。
Cubaseと同じく更新料は高めです。
Ultimateは値段が高すぎて、あまりお勧めできません。
トラック数の限りがあること、複数の映像を同時プレビューする事が出来ませんが、楽曲のMixであればノーマルヴァージョンでも作業は可能だと思います。
HDX関係をご自分で用意するくらいなら、商業スタジオに持ち込んでMixをした方がリーズナブルだと考えました。
Universal Audio LUNA(スタジオ録音が多めのエンジニア向け)
Mix用とRec用オーディオインターフェイスを分けて考えるで紹介したUniversal Audioを購入すると付いてくるDAWです。
発表されてまだ間もないソフトですが、CPU環境のレイテンシー問題に再チャレンジする素晴らしいソフトだと思います。
Universal Audioが現在発売してきている商品は、高級マイクプリ、高級ミキサー、高級テープレコーダーなど、音楽業界の黄金時代のスタジオをそのまま3Uのラックに入れて持ち出すという事をやってくれました。
これらの機材は、現在メンテ無しではまともに動くことはありません。
Universal Audioなら、スイッチ一つで、トータルリコールです。これからどんなソフトになっていくのか楽しみです。
まとめ
たくさんの会社が同じようなソフトを出しているので、僕もそうですが、初めに買ったソフトはほとんど予算のみで決定していました。
その後途中で仕事都合で、CubaseからPro Toolsに乗り換えました。
一度覚えた機能を別の機能に置き換えて覚え直すのは大変なことです。
将来の自分がどうなりたいかによって、ある程度選択肢は絞れてくると思います。
商品のHPでは伝えられない現場の声が届けられたら良いなと思います。
今回は職業別DAW得意分野解説編でした。
次回はプラグインのパッケージ大量購入に気をつけるについて書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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