この記事は楽曲を制作する方向けになります。僕はベース、シンセサイザー、ギター(最近始めました。)を演奏します。楽器は色や形など、皆さん大変思い入れがあると思います。僕もエメラルドグリーンの丸い形のベースを愛用しています。人前で演奏する場合は好きな楽器で良いとは思いますが、レコーディングになると目的が変わってきます。目的に合った音が出せるか、出せないか。それだけが重要になってきます。ストラトでレスポールの音を出すことは難しいし、その逆も同じです。最近のハイゲインな音楽にはネックが長く、針金のような弦がついている事が重要になってくると思います。僕は30代になって始めてパッシブのフェンダーのベースを買いました。20代の頃は少しおじさんぽいような印象を持っていたと思います。実際に使ってみると、実に繊細で演奏技術が必要な事がわかります。いつもプロの演奏を録音しているので余計に自分の技術力の無さにびっくりしますが、気長に演奏も練習していきたいです。ベースやギターは僕よりも詳しい方がたくさんいると思いますので、僕が言えるのは、Fenderでパッシブの楽器を買ってみるという事くらいです。楽器人生が変わりますので是非お勧めです。
さて僕が書きたい事は、シンセサイザーの話です。僕が必ずお勧めするシンセがこちらになります。
NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE 13
シンセの全部入りパックです。このシンセを持っていれば、〇〇の音を入れて欲しいと言われて追加でシンセを購入する事はまず無くなります。ユーザーインターフェイスも共有の部分が多いので作業スピードも速いです。作業中に使った事がない音源でも、編集に困る事はなくなります。複雑なオシレーターの組み合わさったシンセや、一から自分でお気に入りのシンセを作成することも可能ですので、アイディア次第でどんな物でも作れるという商品です。足りないのは時間と、知識ぐらいだと思います。僕は一番初めにシンセを購入する前にこちらの本で学習しました。
シンセサイザーの全知識
仕組みを違いを知るという事は、どのようなシンセサイザーを購入するかにも関わるので先に理解しておくと良いと思います。
いくつか異なるヴァージョンが販売されていますが、通常のパッケージで問題ないと思います。僕はULTIMATEを使用していますが、840GB以上も容量があり一回も使用していない音色だらけなんて事になると勿体無いので注意が必要です。専用のキーボードも発売されていて、更に効率アップも可能です。こちらを購入した後に、アップグレード版を購入も良いかと思います。
ARTURIA V Collection 7
NI KOMPLETEを既に持っていて、実機に興味があり、音質を向上したい、いつかはハードシンセを購入したい方にはこちらをお勧めしています。
伝説のシンセの詰合せパックです。僕はDX7が一番好きなシンセで、シリーズに追加された時すぐにアップグレードしました。ハードシンセを購入する前に、自分がどんな種類のシンセに興味があるかを確認する為にも良いと思います。Universal Audioの製品もそうですが、メンテナンス無しでオールド機材を所有しておけるソフトシンセはお財布に優しい技術です。楽器のメンテナンスコストは地味ではなくいたいです。それでも絶対手に入れたいハードシンセとの出会いもまた素晴らしいです。
SPITFIRE SOLO STRINGS
上記二つのパックを購入した後、ソフトシンセを追加したいという方は大体ストリングス系の悩みを抱えている方が多いです。KONTAKT 6と併用するのであれば、こちらをお勧めしています。
ソロのパートに特化した音源です。KONTAKT PLAYERで操作可能なので、こちらもUIが操作しやすいです。ストリングスのソロパートは良く楽曲に登場するので、使用頻度は高めかと思います。KONTAKT 6の中に入っているストリングスでも、かかっているFXをカットすればある程度問題ないかと思いますが、上を目指す方にお勧めです。VIENNA系のストリングスが皆さん目につくと思いますが、一週間パソコンの前でストリングスの作業をし続ける事が苦痛と感じる方はやめた方が良いと思います。アレンジ負荷要素としてのストリングスとしては努力と成果のバランスが合わないと思います。
これらを購入した後、まだ欲しいと思う方にはハードシンセをお勧めしています。これはまた別の機会に書きたいと思います。MIDIを入力するキーボードについて少しふれたいと思います。
KORG KROSS2-88 MB
キーボードのタッチに少しこだわりがある方向けに、安価で操作性に優れた商品です。将来ライブでキーボーディスト出演がある方はMIDIコントローラーではなく、音源付きのモデルが良いと思います。
KORG X50
キーボードタッチ、鍵盤数は特に気にしていないという方は、ハードシンセへの入門と合わせて是非こちらをお勧めします。軽くで少し心配になる商品ですが、音源が気に入っていて高級なシンセにも勝る時が多々あり、現在でも手放せないシンセになっています。音源の中には、前に出るべき音と下地として支える音が必要になります。音色の選択肢アップに是非追加したいキーボードです。
まとめ
ソフトシンセは価格が安価な為、気がつくとあれこれ買っていて結果ビックリする金額になっていたなんて話を良く聞きます。これはプラグインにも言える事ですが、僕はこう思っています。一つのCPUから出せる音は結局似ている。現在たくさんのDSPが入った商品が発売されていて、実際に使用してみて僕らはその商品を良いと思ってしまう。DSPには音楽の魔法が詰まっているように感じます。ですのでCPU製品はオールマイティーな商品に特化させておくという方法が僕は良いと思っています。あとこれは必ずやって欲しい作業があります。CPUから発音された音は、必ずアナログ、もしくはDSPの製品を経由して録音し直すこと。僕がUniversal Audio製品をお勧めする理由がここにもあります。電子楽器の音色制作は、楽器を作る事なので楽器工房の方と同じです。自分の音色に説得力を付加させる為にも是非試して欲しいです。これを繰り返しているうちに、ハードシンセ、ハードエフェクター(コンパクトエフェクターでも、リアンプを使用すれば問題ないです。)にも興味が出てくると思います。その時の為に、ソフト関係の購入は最小限におさえておきたいと考えています。
今回はオールインワンシンセを手に入れる編でした。
次回は職業別DAW得意分野解説について書きたいと思います。
裏スタ
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