第1Mixの提出、オンライン確認の様々な方法

Mixの概念

ミックスが自分の中で完成したと思ったら、歌い手さんに確認をおこなっていきます。

インターネットの世界はとても広く、歌い手さんとMix師の位置関係がとても遠い時など、地球の裏側にいる場合など本当に様々あります。

実際にMasteringはMasteringサービスにお任せ(Masteringプラグインは購入しない。)で紹介した優秀なマスタリングエンジニアは外国の方達です。

2020年の現在では、別の理由で同じ部屋に入ってミックスの最終調整を一緒に行う行為はリスクが高い為。

業界の中でもインターネットを使用したをミックス確認作業がかなり普及してきています。

ミックスが完成して歌い手さんに確認をお願いしたところ

細かな修正をお願いされていて

同じ箇所の修正を何度も繰り返している

こんな内容でずっと悩んでいませんでしょうか?

今回はミックスの確認に使用されているフェイル共有サービスや、オンラインでミックス確認できるプラグインなどを解説していきたいと思います。

それでは詳しい内容に入っていきましょう。



オンラインストレージサービス

大半の方がファイル共有サービスを使用して音源や映像の確認をされていると思います。まずはこれらのサービスの説明をしておきます。

歌詞も共有出来て修正のやり取りに便利

Google ドライブ

文書で歌詞を送って、修正ポイントを記入してもらう

細かい値段設定

無料15GBから

7

ユーザーインターフェース

10

機能

7

業界の普及率(僕の体感)

7

クール

初心者にも使いやすいインターフェース

Dropbox

誰かを紹介していったり、ミッション達成で容量が増える

シンプルインターフェース

無料2GBから

9

ユーザーインターフェース

8

機能

9

業界の普及率(僕の体感)

10

クール

パソコンの中のフォルダを別のパソコンに共有することが可能なサービスです。

自分が持っている複数のパソコン同士のフォルダを共有したり、プロジェクトチーム複数でフォルダを共有したりできます。

データの通信速度はそこまで早いものではありません。

作業が終わり共有フォルダに入れておくと自動でアップロードが始まり、相手がパソコンの電源を入れたら自動でダウンロードが始まる仕組みになっています。(WEBにアクセスする方法では、アップロードが終わったらすぐダウンロードが可能)

定期的にやりとりを行う相手であればこのような共有フォルダを、お互いに持っておくと便利だと思います。

またフォルダごとにアクセスできるリンクをパスワード付きで発行できるので1回きりのやり取りでも使用することができます。(自分はいつものフォルダにデータを入れるだけで、相手に対してリンクを発行してSNSで送る。)

またMix師は作業中のバックアップも重要な役割だと僕は考えています。

セッションやプロジェクトデータがある場所をこのようなサービスのフォルダに丸ごと入れておくと、どのパソコンからでも作業の続きが可能になります。

スタジオで録音をおこなうノートパソコンとミックスをおこなうスタジオのパソコンに同じデータが入っていると、バックアップにもなりますし作業の効率もあがっていきます。

クラウドサービスが少しわかりにくいと思いますので少し補足します。

自宅のパソコン、外に持ち出すパソコン、クラウドサービスのサーバーというように同じデータが3つの場所に保管されていて電源を入れると更新された情報が他の2つに対して更新されていく仕組みになります。

クラウドサービスのサーバーはいつも電源がついているので、自宅のパソコン、外に持ち出すパソコンのどちらかを更新するとすぐに、クラウドサービスのサーバーは更新が始まります。

注意が必要なのは、どれか1つのデータを削除すれば他のデータも削除されます

サービスによっては一定期間、ゴミ箱から戻すことも可能ですがこのような仕組みである事を覚えておきましょう。

持っているパソコンが物理的に壊れてしまうような場合であっても、これらのサービスを使用していると別のパソコンの中に複数保管されているため安心して作業に集中できます。

ただしこれらのサービスの注意事項をよく読んでいくと、データの保障を約束するようなサービスではないので、本当に重要なデータは外付けメディアにもコピーをとっておくようにしています。



ファイル転送サービス

オンラインの宅急便のような仕組みです。

大容量、高速、データ便

GigaFile便

このサービスで送れないデータはほとんどないと思います。

業界で使用されすぎて、トップの広告が業界への名刺がわりになっている?

定期的に容量があがってきている

10

ユーザーインターフェース

5

機能

8

業界の普及率(僕の体感)

5

クール

ビジネス仕様で信頼性アップ

firestorage

豊富な受け取り設定

データの扱いをきちんとしている雰囲気が伝わる

法人プランで高速化

7

ユーザーインターフェース

9

機能

7

業界の普及率(僕の体感)

8

クール

などのサービスがあります。

よく使用されるのはGigaFile便で、大容量のファイルを高速でアップロードダウンロードすることができます。

アップロードするとURLが発行されてパスワードを設定できますので、メール、SNSなどに貼り付けて使用します。

歌い手さんに作業が終了したセッションデータやライブ演奏用のステムデータなどを送るときに使用されているのではないでしょうか?

サービスの中には、相手が受け取った時の連絡がかえってくるサービスもありますので宅急便などに近いサービスかと思います。

以前にこれらのサービスでパスワードをつけていないデータが、他人に渡ってしまったというような事件があったので必ずパスワードは設定して使用するようにしましょう。

定期的にやりとりをする相手では事前にパスワードを決めておくと、さらにセキュリティーは向上すると思います。

余談ですが、このサービスを業界の方達が良く使用しています。このサービスに広告を出すと、業界の人の目にふれるかもしれません。


上記2つの確認方法は通常の方法だと思いますが、この方法だとやりとりに時間がかかったりうまく修正内容を伝えられないなどの問題がおこることがあります。

そこで最近増えてきているのが、ビデオチャットなどを併用したオンラインミックス確認です。



オンラインでミックス確認を行う方法

音の遅延がかなり少ない

Audiomovers / LISTENTO

レイテンシーが少ない

サブスクリプションでレンタルしやすい

シンプル設計

8

音質

8

操作スピード

7

マニアック度

5

痒いところに手が届く

日本ではあまり導入されてきませんでしたが、アメリカなどではロサンゼルスとニューヨークのスタジオつないで録音するなど、当たり前に使用されてきた技術です。

国土が広いアメリカでは飛行機で移動するよりも一般的なのかもしれませんね。

以前はSource Liveというソフトが有名でしたが、現在こちらのプラグインが、音声のみのやりとりだとかなり普及してきています。

ソーシャルディスタンスを保つという意味では、このような技術が大変重要な役割を担っています。

かなりレイテンシーも低く、このプラグインを使用したレコーディングをおこなうこともあります。

レイテンシーが少ない事は大きな理由だと思いますが、流行のサブスクリプションタイプのレンタルが可能な点も大きいと思います。

1週間、1ヵ月、1年単位でレンタルが可能でミックスの時期に合わせた期間レンタルが可能です。

毎日ミックスの仕事のみを行っているエンジニアもいますが、大半はレコーディングとミックスの作業を交互に行っている方が多いと思いますので、サブスクリプション型の料金設定は大変お得だと思います。

映像と同期した音声編集の作業でないかぎり、Audiomovers LISTENTOがお勧めです。(映像作品のミックス確認は、映像も同時に送信が出来るSource Liveが良いと思います。)

音声はこのソフトを使用してミックスの音源をリアルタイムに近い状態で再生し、一般的なビデオチャットソフトをコミュニケーションに使用していく。

細かなオーダーなど、同じ部屋で作業しているかのようにスムーズに行うことが可能です。

大半のやりとりが終わったら、WAVデータをデータ便などで送信して最終確認をしてもらいます。



まとめ

人の印象は出会って数秒で決まるという話をよく耳にします。

歌い手さんとMix師の出会いは、1回目のミックスで決まると僕は考えています。

1回目のミックスの印象で、追加の修正の話にならずに別の方でやり直しをすることも少なくないです。

大切な1回目の確認作業の中で、音楽とは関係のないコミュニケーションで失敗しない為に、オンラインミックスの方法も視野にいれておくのはいかがでしょうか?

今回はミックスの確認方法に使用するサービスを解説しました。

便利な機能がどんどんリリースされていきます。

相手がどのようなパソコン技術を持っているかを確認しつつ、やりとりの方法をわかりやすく説明してあげることもMix師の重要な仕事になってきていると僕は考えます。

相手側のパソコンをこちら側から操作できるアプリケーションなども、たくさん登場してきていますので、そのようなソフトを利用して設定をMix師側でおこなうのも良いと思います。

今回は第1Mixの提出、オンライン確認の様々な方法について解説しました。

次回は歌い手さんからの修正(完成図を再確認する)について解説したいと思います。

裏スタ
裏スタ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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