デジリンク規格ハイエンドオーディオインターフェイスのオススメ3選

機材紹介

商業スタジオで使用するAVID / Pro Toolsのシステムにはデジリンクという規格に対応した少し特殊なオーディオインターフェイスのが存在しています。

一般的な商業スタジオではAVIDのHD I/Oがメインで使用されています。

良くも悪くも基準の音となっていて、誰がスタジオを使用しても問題にならない為にスタジオ側も機材の選択の際に第一候補となっていると思います。

あくまでも標準の音質ということで、プライベートスタジオなどではHD I/Oよりも音質を重視した製品や多機能な製品を選択する方も増えてきました。

相当なお値段はしますが、確かに高級オーディオならではの製品がラインナップされています。

DAW関係でもう購入する物がないと思っているような方のハイエンド向け商品ですので温かい気持ちで拝見していただければと思ってます。

裏スタ
裏スタ

それでは詳しい内容に入っていきましょう!



現在HD I/Oを使用されている場合第1の選択肢になってくるのはMTRX

AVIDのハイエンドI/O

AVID / MTRX

アナログ、デジタル共に拡張性で困ることはない

モニターコントロール機能も対応可能

クロックの精度も良いので外部クロックも必要無し

7

無着色

7

操作スピード

6

マニアック度

10

拡張性

現在AVIDではHD I/OかMTRXの選択が一般的

MTRXは色々なモジュールを追加していく事が可能なので、省スペースで自分の好みの仕様を作ることが可能です。

内部のクロックもとても良質な物になっているので、外部クロックなども特に必要性を僕は感じていません。

AVID社製なので、音は標準が好きでデジタル機器をたくさん持っている、もしくはたくさんのハードウェアを持っていて入出力が必要な方。

モニターコントロールも1台ですませたい方などは大変便利なI/Oだと思います。

このI/Oはアナログとデジタルを接続する総合パッチベイという表現が一番あっていると思います。

流行りのデジタル規格にも対応で、デジタルミキサーとの接続も全く問題無しです。

裏スタ
裏スタ

この多機能でこの小ささはとても素晴らしい商品だと思っています!

唯一の欠点は、キャリブレーションなどがデジタル制御になっていて0.1db単位でしか変更出来ないという点

精度は高くなっているという話を販売店の皆さんからは聞きますが、レコーディングエンジニアの方は少し気持ちの悪い商品だと思います。

商業スタジオや、レコーディングエンジニアを職業とされている方は自分のデジタル機器のレベル調整を0.01db単位で調整します。

何故ここまでシビアに調整をしているかを簡単に説明すると、自分がセンターに音を配置していると思っているが実際は0.05単位で考えると少し左右にずれているという事態が発生することになります。

DAWなどで一般的に使用されている単位0.1db以上の世界が普通に存在していて、その辺りに疑問を感じるエンジニアの方達は現在もHD I/Oを使用し続けていると思います。

将来的にはMTRXにDSPカードが搭載するかが重要な分岐点になる

将来AVIDがDSPカードをMTRXの筐体や、AVBに対応したサーバー製品などを発売すると僕は思っていますが、I/OとDSPが一体型になった製品になった時にMTRXの可能性は格段に広がると思っています。

映画やライブ関係の大規模プロジェクトでは、パワーが足りなくなった時に空いているリソースをドッキングしてすぐに作業を始められる事がかなり重要になってきています。

映像業界では分散化のシステムが当たり前になってきましたが、音楽の世界では負荷分散はまだ一般的ではなくフリーズトラックなどが主流となっています。

Pro Tools / Cabonのような製品も発売され始めているので、AVIDUNIVERSAL AUDIOのような考えを取り入れていって欲しいと思います。

Apogee / Symphhony I/O mk2

ADDAの老舗会社

Apogee / Symphhony I/O mk2

Apogeeの音が好きな人はずっと存在している

MTRXほど多機能ではなくても良いけど少しだけ音質にこだわりたい

ユニットパーツの差し替えで拡張性に困ることはない

8

無着色

8

操作スピード

7

マニアック度

7

拡張性

AVIDApogeeの関係はとても長い歴史があります。

まだAVIDがユーザーが納得する音質のI/Oを開発出来ない時代に、ApogeeのI/Oを使用している方は多かったです。

このメーカーの音質が好きな方は業界に常に存在していて、人気のある機種だと思います。

デジリンク接続のみの商品ではないので、ご自身の必要な仕様にカスタマイズして使用できる大変柔軟性のある商品だと思います。

ネイティブ系のシステムもDSP主体のシステムも現在ではあまりレイテンシーの境界線が曖昧になってきています。

ApogeeのADDA機能が好きなユーザー全員に販売出来るオールマイティーな商品だと思います。

裏スタ
裏スタ

ネイティブ環境の方は、Thunderbolt仕様を製品を選択してください!

Prism Sound / ADA-8XR

最高峰のI/O

Prism Sound / ADA-8XR

音質を求めるのであればここに必ず行き着く

純粋な音

良い音を求めるには、お金と、スペースが必要になる

10

無着色

7

操作スピード

10

マニアック度

6

拡張性

文句の付け所のないサウンドです。

予算があり、最高の音質を求める方はこちらを選択することをオススメします。

良い音を出す為には、お金とスペースがある程度必要になります。

よくアナログ製品の相談を受けますが、その時に考え方の1つとしてこのようなアドバイスをします。

裏スタ
裏スタ

欲しい機材の値段を、その機材が処理できるチャンネル数で割ってみて欲しいです!

1チャンネルに使用している大体の基盤の値段がわかってきます。

高いと判断している機材もチャンネル数で割るとそこまで1チャンネルに予算を使っていないことがわかってきます。

アナログ機材の場合、良い音を出す為には、それなりとスペースと値段が必要になる物です。

この考えの延長で、2ch仕様のADDAコンバーターの高級な製品を購入すれば良いのかという思いが生まれてくると思いますが気をつけて欲しい点があります。

マスタリングなどに使用されるコンバーターは、レイテンシーを犠牲にしている製品も多数存在しているので録音などでは使用できない製品も多いので注意してください。

I/Oと呼ばれている製品の中から選択していくのが無難だと思います。

また現在開発中のADA-128に僕は大変興味を持っています。

MTRXに匹敵する拡張性を持っていて、音質は間違いなく最高峰の製品になると思っています。

開発が遅れているようで、発売がいつになるかはまだわかっていませんが、新しい製品ADA-128のニュースを楽しみにしています。



まとめ

今回はAVID / Pro Toolsのデジリンク規格で使用するハイエンドI/Oをご紹介しました。

デジリンクという規格のメリットは大変少なくなってきていると思いますが、拡張性や安定性でそれなりの指示を得ていることは事実です。

商業スタジオで使用されているケーブルのほとんどがmogami製ということと同じように、誰がきても問題にならないシステムはある意味重要な部分です。

今回ご紹介した製品以外にもたくさんの商品が存在していますが、それぞれとても興味深い製品ばかりでした。

僕は普段プライベートスタジオをお持ちの方にUNIVERSAL AUDIOの製品をお勧めしていますが、商業スタジオやエンジニアさんとの連携という意味では、AVID / Pro Toolsとデジリンク規格のI/Oのセットも良い選択だとは思っています。

ただしコストがとても大きくなってしまうので、数百万の予算を考えている方にしかオススメできない商品だと思っています。

AVIDも是非AVB規格の製品をたくさん発売して欲しいと思っています。

またこれらのハイエンド商品は、ネットなどで安易に購入するのではなく、専門店で打ち合わせをしたのちに購入することをオススメします。

思っていたことが購入した後に、出来ない仕様だったりアフターサービスを考えると実際に店舗に行って細かい仕様などの相談をすると良いと思います。

オススメのお店はこちらになります。

裏スタ
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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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