僕が長年愛用しているシンセサイザーKorg X50がmacOS Catalinaで上手く認識されない状態になってしまいました。
既に生産終了しているシンセサイザーなのですが、音がとても気に入っていて現在でも現役で活躍しています。
特にPad関係の音が気に入っていて、ソフトシンセとは違った質感でアレンジの中の一味として活躍しています。
Edit用のソフトは諦めるとしてもなんとか、MIDI信号のやり取りを出来るようにしたいが、MIDIケーブルがごちゃごちゃするのも考えものです。
公式ホームページを確認するとOSの純正のドライバーで認識できるようなのですが、僕の環境ではうまくいかずどうにかして簡単に接続できる方法を探しているとCME / WIDI Masterという製品を発見しました。
MIDIケーブルをワイヤレスに
CME / WIDI Master
MIDI デバイスを Bluetooth を介し接続
外部電源は不要(シンセから電源供給が可能な場合)
超低レイテンシー
設定のし易さ
操作スピード
マニアック度
痒いところに手が届く
CME / WIDI MasterはMIDIデバイスをBluetoothを介し接続することが可能になる製品で、バーチャルMIDIケーブルを実現した製品です。
最近のUSB接続と同じぐらいの速度で、僕が日頃使用するMIDI信号関係は問題なく通信出来きます。(MIDIクロック、SysExなど)
また、WIDI Masterへの電源はMIDIデバイスから供給されるようなので電源部分もシンプルに出来ます。(Korg X50は問題なく電源供給ができましたが、MIDI端子から電源が供給出来るかはそれぞれのMIDIデバイスのメーカーに確認が必要です。)
僕のように、ハードウェアシンセを所有している方にはとても便利な商品だと思います。
僕の環境ではProtools2020.12.0との相性が悪いようです。(MIDI入力の遅延がありました。)
Cubase 10.5との相性は問題ないので、どちらかのソフトに少し問題がありそうです。
さらに検証を続けた結果、ロージッターモードに設定するとどのDAWとの相性が良くなりました。問題なく使用できるようになりました。(ライブなどで演奏するだけであればローレイテンシーモードでも問題なさそうです。)
それでは詳しい内容に入っていきましょう!
設定方法(まずはファームウェアの確認)
設定方法はいたって簡単です。
Macで設定を始める前に本体のファームウェアを確認することをオススメします。
こちらのアプリをダウンロードして起動します。
WIDI App
CME無料posted withアプリーチ
立ち上げるのこのような画面になります。(僕は名前を既に変えてしまっていますが、デフォルトでは別の名前になっています。)
X50を選択します。
Firmwareのバージョンを確認します。現在は0.1.0.4が正規リリースの最終版です。
もしこのバージョンであれば更新は必要ありません。
ページを下にスクロールしていくとアップデートファームウェアのボタンがあります。
設定したいファームウェアを選択してスタートを押します。
WIDI Masterを再起動して欲しいと表示がでますのでシンセサイザーの電源を入れ直して再起動します。
アプリを立上げ直すのこの表示になります。
widiMaster Upgraderを選択すると一度bluetoothを解除して欲しいと表示が出ますので解除します。
iのボタンを押して接続を解除します。
iのボタンを押して解除します。
アプリの画面に戻るとこのような表示になります。
OKを押して進みます。
スクロールして、アップデートファームウェアを選択します。
これでファームウェアを進めることが可能になります。
しばらく待つとこの表示がでます。この画面が出ましたら、シンセの電源を入れ直しましょう。これでファームウェアのアップデートは完了です。
設定方法(Macに接続する)
アプリケーションの中のユーティリティのフォルダを開きます。
Audio MIDI設定を開きます。
Bluetoothのマークをクリック
X50が表示されているので接続をクリックします。
MIDIスタジオでX50が点灯しますので、こちらで使用出来るようになります。
Macへの接続は電源を入れた後に毎回接続をする必要があります。
常時接続が出来るかどうか、やり方を探してみようとおもいます。
この点はおしいですね!
実際に使用してみた感想
USBタイプの通信と比べて特に違和感は感じませんでした。
最近では、MIDIインターフェイスの製品もかなり減ってきているので、大規模なMIDI製品を設置するスタジオの設計でMIDI接続で悩むことが多くなってきました。
AnkerなどのUSBハブを使用して大量のUSBシンセを接続する方法も試しましたが、特にUSB3.0のハブを使用したMIDI接続はトラブルが多かったです。(MIDIに使用するUSBハブは2.0タイプをオススメします。)
その点、このBluetooth MIDIは可能性を感じました。
何台まで同時に接続が可能か、今後WIDI Masterを増やして試していきたいと思います。
それにしても、MIDIケーブルと電源をスッキリさせることが出来るのは宅録にとっても素晴らしいことです。
宅録でクリーンな電源を作るのはとても難しい課題なので、電源を必要としない機器は素晴らしいと思いました。
まとめ
今回はMIDIケーブルをワイヤレス化することが出来るCME / WIDI Masterについて解説いたしました。
大変素晴らしい商品でしたので、今後の発展に期待が出来そうです。
最近のMac OSの進化はとても速く、すぐ最新のOSに対応出来なくなる機器やプラグインなどが多いです。
そういった意味ではハードウェアの機器は、いつまでもかわらない音質や操作性を提供してくれます。
お気に入りの機材を最新のDAW環境で、いつまでも使用させてもらえるCME / WIDI Masterはハードウェアシンセ好きにとって大きな革命だと思いました。
これからもKorg X50を使用していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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