少し大きなPro Toolsのアップデートがありましたので記事にしたいと思います。
今回のアップデートは大きくは以下のような内容になってます。
- Pro Tools Introの発表
- Melodyneが編集ウィンドウに統合
- Aux I/Oでソフトウェア上で音声のルーティングが簡単になる
僕はこの中でもAux I/Oが現在の配信中心の文化にとてもマッチしているアップデートだと思いました。
その他にもMIDI機能などでアップデートがありました。
それでは詳しい内容に入っていきましょう!
Pro Tools Intro
入門者向けのPro Toolsになります。
iLokの認証システムを外したことによってより 初心者の方のPro Tools導入が楽なったと思います。
iLokはAvidとは別の会社が販売しているソフトウェアのライセンスを管理する小さなUSBドングルです。
どのスタジオにもUSBとソフトをインストールすることで手軽にライセンスを持ち運べることが可能です。
最近では、スタジオでの作業の時間も減り宅録の時間が増えていきますと、いつも使用しているMacのUSBポートをひとつ塞ぐだけの存在になってきていてソフト開発の会社さんは独自のライセンス方式に変更していっています。
機能の比較を一部抜粋してみましたが、歌ってみたなどの録音には十分なスペックです。
機能比較 | Pro Tools Intro | Pro Tools Artist |
オーディオ・トラック(ステレオ/モノ) | 8 | 32 |
インストゥルメント・トラック | 8 | 32 |
MIDIトラック | 8 | 64 |
Auxトラック(ルーティング・フォルダと共有) | 4 | 32 |
マスター・トラック | 1 | 1 |
ルーティング・フォルダ(Auxトラックと共有) | 4 | 32 |
同時入出力 | 4 | 16 |
同時に録音出来る数が4chになっていますので、ドラムなどの録音には向かないと思います。
無料ですので、プロのエンジニアの方とスムーズなデータのやり取りを行いたい方はぜひお勧めしたいDAWです。
オーディオのやりとりではこのDAWに勝てるソフトは現在も存在していません。
無料のDAWの王様はやっぱりStudio One Primeだと思いますが、お一人でMixまで完結する方やアレンジャーの方が多いです。
ARA 2 Melodyne のサポート
ピッチ修正ソフトで現在一番流行っているソフトがPro Toolsの編集ウィンドウから簡単にアクセス可能になりました。
ウインドウが直ぐに開けるようになっていますので、作業効率は上がったとは思います。
ただ、このソフトで何か音楽にとって前向きなことがおこならいことは事実ですので僕は特に良いことだとは思っておりません。
純正率に対応しているソフトではありますが、波形を破壊する行為ですので演奏者のひらめきの破壊も同時におこっているということを常に意識して使用するようにしましょう。
僕のこのソフトの匂いがあまり好きではなく、あまり皆さんにオススメしておりません。
リスナーの皆さんは音楽のそんな部分を聞いて感動している訳ではないと思っています。
Aux I/O
配信などをしているとDAWの音声を簡単にMacの内部でルーティングしたいと思うことも多かったと思います。
今までは、外部のソフトを使用していたと思いますが、今回標準装備となりました。
皆さんが使用している、オーディオインターフェイスを使用しながら、配信をしたりビデオ会議ソフトとPro Toolsの音声を同期したりすることが可能になります。
Pro Tools Audio Bridge 2-AをInに選択、Pro Tools Audio Bridge 2-BをOutに選択すると会議ソフトで音声のルーティングが可能になります。
2chのルーティングで回線数が足りないようであれば、16chや32chを使用してください。
配信ソフトなどでも同じようにルーティングが可能になります。
DAWの音声を配信ソフトにのせて作業中の放送をしてみるなんてことも可能になりますね。
今回のアップデートで一番の大きな変更だと僕は思っております!
まとめ
Avid / Pro Tools 2022.9が発表され、ダウンロードが可能になっています。
- Pro Tools Introの発表
- Melodyneが編集ウィンドウに統合
- Aux I/Oでソフトウェア上で音声のルーティングが簡単になる
今回のアップデートでは、Mac内部の音声ルーティングが大変簡単になったと思います。
自分のDAWの音声を配信しながら作業してみたりすることが外部のソフトを購入しなくても可能になりました。
その他MIDI関係の編集に細かなアップデートがもありました。
細かなバグがあればまた報告させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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