今回は、ランキング急上昇中のMAISONdesさんのヨワネハキについて僕が思ったことを書いてみます。
各ゾーンに感じたこと
0:09
ベースの音色が少し独特な音色になっています。
このような耳をくすぐるような音色は、比較的年齢層の低い世代に人気があるように感じます。
少し前に流行った「ピコ太郎さんのPPAP」でも同じような音色を使用されています。
ベースの揺らぎは、ワクワク感や、心が踊るような感じを表現するのに便利なようです。
TikTokなどでこの音源を使用されている方達が、「このベース音が良いんだよね」とは思ってはいないと思いますが、本能的に何かを感じる要素になっているかと思います。
ベースに対する空間系のエフェクト処理はある意味禁じられている行為ではありますが、最近のアーティストの皆さんの想像力は大変勉強になると日々感じます。
0:36
女性ボーカルと男性ボーカルの組み合わせは色々な楽曲で使用されるパターンですが、この楽曲でも使用されています。
なんとも切ない響きを演出することができます。
0:44
この楽曲の一番重要なパーツがこのベルの音だと僕は思っています。
ダンスをされる方達はこのようなわかりやすい効果音をとても好む傾向があるようです。
この音色を決定するのにどれだけの時間をかけたか制作現場を想像すると大変興味深いです。
0:45
サビのメロディラインに現在にリリースされる音楽に圧倒的に失われた物がこの楽曲にはあります。
譜面に記載することができないような繊細なピッチ感は人間の感情を揺るがす大切な要素です。
現在存在している音楽はかなり独特な方向に進化しているように僕は感じています。
以前にもご紹介した記事ですが、面白い記事ですので是非読んでみてください。
音楽を囲碁の碁盤のようにとらえている方が多すぎる傾向にあり、人間の本能はそのゴールに違和感を感じてしまうこと。
より詳しく知りたい方は、純正律と平均律という言葉で検索してみると面白いと思います。
1:28
1番で使用されていたベルではなく、この部分はタムの音になっています。
あのベルの音は貴重な音源なので一回しか使用しないということなのだと思います。
とても小さな変化ですが、1番の破壊力がとても増して聞こえると思います。
楽曲を聴き終わって思ったこと
とてもシンプルな構成で出来上がっている楽曲だと思います。
僕はこの曲を説明する時はサビ前のベルの曲と人に説明するでしょう。
楽曲の特徴の一点を押し出す時に、その他のパーツを限りなく控えめに演出することもあります。
たくさんの方がこの楽曲の0:44の部分を切り取った意味をもう一度深く考えることが重要かと思いました。
歌詞の内容が現代の心境にとてもマッチしているのだと感じました。
「六畳半の部屋が沢山。」
物悲しいこの楽曲を楽しそうに振り付けをしながら踊る人達、リアルの切り抜きが考え深い文化だと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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